鼻呼吸のススメ - 続・呼吸のはなし -
今回は、鼻呼吸と口呼吸について話します。
まず結論から言うと、基本的に口呼吸のメリットは少なく、鼻と言うフィルターを通さず直接口腔内に大気が入るため、細菌やウイルスが入りやすい。また、その影響や口が乾燥しやすくなることで免疫機能が低下しやすくなります。
口呼吸のデメリット
慢性疲労、睡眠障害、気分障害、免疫機能の低下などだけでなく、姿勢も悪くなります。
気道が狭くなる。気道を確保するために頭を前に出す、フォワードヘッドと言う不良姿勢に、不良な姿勢により脳への血流量低下することで様々な弊害が生じます
なぜ鼻呼吸が良いのか
鼻はフィルターの役割をします。大気中の酸素をフィルターを通すことで、加湿や加温、ウイルス除去などの働きをしてます。
鼻から吸い込まれた空気は、これらの働きによって鼻腔を通ることで適切な温度(約36度)と湿度(約90%)となります。こうして肺に届けられた空気は、肺で循環しやすくなります。
鼻呼吸をすることで一酸化窒素(NO)が供給される
一酸化窒素は、鼻腔(副鼻腔)と血管の壁で作られます。
鼻呼吸をすることで、鼻から気管、肺へと送られます。平滑筋を拡張するので、鼻詰まりが無くなる効果や、血管を広げ、全身への酸素運搬能力を高め血流がスムーズになります。
NOの働きはこれだけでなく、殺菌作用があるため、気道を清浄に保ち、菌などから守ります。さらに、産生されたNOが肺に運ばれることで、肺と心臓の血液循環がスムーズに行われます。
慢性的な鼻詰まりの方ほど鼻呼吸をオススメします。
前回の記事で説明しましたが、現代人は息を吸いすぎています。
鼻詰まりも呼吸量を調整するために起きてる現象と言っても過言ではありません。
鼻詰まりの方ほど、鼻呼吸を意識的にやってみましょう。
始めは身体の中に二酸化炭素が増えることに慣れていないの息苦しいと思いますが、徐々に慣らしてしていきましょう。
次回は、呼吸についてセルフチェック方法などを紹介していきます。
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