呼吸のセルフチェック - 続、呼吸のはなし -


 現在人は呼吸を吸いすぎていると前回も述べましたが、たいていの人は自分でも気付かないうちに、適正量の2倍か3倍は呼吸しているようです


 呼吸が増えるだけで何か問題があるの❓ と思う方も多いと思いますが呼吸過多によって集中力の低下、肥満、睡眠の質の低下などの原因にもなってます


 なぜ、呼吸過多になっていまうのか。それは「口呼吸」が増えたからとも言えます

 近年では、ストレスフルな状態や食生活の影響などで、現代人は口呼吸が常習化しているといいます


 知らず知らずのうちに、皆さんも口呼吸をしていませんか?


 深呼吸や口呼吸は、体内に必要な二酸化炭素も排出されるので、疲れやすい身体になる可能性があります


 呼吸の質を上げるためには鼻呼吸が重要です


では、今回の本題である呼吸のセルチェック(息を吸いすぎているか)の方法を紹介します


BOLTスコア (体内酸素レベルテスト)


◆ 事前準備

テストをする前の10分間は安静にする

ストップウォッチなど、時間が測れる物を準備


◆ 手 順

① 鼻から普通に息を吸い、また鼻から普通に息を吐く 

② 鼻をつまむ(息を完全に止めて空気が入るのを防ぐ)

③ 鼻をつまんだ状態で、 息をしたい という最初の欲求を感じるまでの時間を計る 

(気管が収縮するような感じなど、息をしたい、呼吸筋やのどが収縮するようなサイン)

④ 欲求を感じた時点で時間を止めて鼻から手を離し、鼻で呼吸を再開する

⑤ 通常の呼吸に戻る


◆ 注意事項

・静かに息を吐いてから息を止める

・呼吸筋が最初に反応するまでの時間を計る

・呼吸筋の反応がない場合は、「息をしたい」という強い欲求が出た時点までの時間

・あくまでテストなので、呼吸法を改善するエクササイズではない

・BOLTスコア=息を止めてから最初に呼吸筋が反応するまでの時間

・呼吸を再開したときに大きく息、息が荒くなる状態は、息を止める時間が長い、我慢しすぎです。


◆ 概 要

息を止めると、肺に酸素が入り込まず、二酸化炭素の割合が増えます

そのため、二酸化炭素(PaCO2)が呼吸を誘発します

その二酸化炭素の耐性があるかを知るためのテスト

 

 結果の解釈

健常な大人の理想的なBOLTテストは40秒以上である

と言われたますが、実際のところは20秒以上であれば問題なと言われます


20秒未満 :鼻詰まり、倦怠感、いびき、睡眠障害などの症状

20秒以上 :運動しても問題ないが、最大限にパフォーマンスを発揮したいなら40秒以上を目指す


一般的にはまずは20秒以上が基準ですね

皆さんは何秒でしたか❓



今回、紹介した内容については

トップアスリートが実践 人生が変わる最高の呼吸法

という書籍で紹介されています🔽


トレーナー井上健太のblog

訪問型 personal training・group training 理学療法士 + アスレティックトレーナー

0コメント

  • 1000 / 1000